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アメリカ旅行記 セントルイス/NY

セントルイス編
昨年より動画の配信を始めたため、こちらはすっかり久しぶりの更新となってしまいました。
ゆったりペースではありますが、時々こちらも覗いてみてください! 今後もよろしくお願いします。

さて、2024年2月、コロナもひと段落したこともあり、5年振りの海外旅行に行ってまいりました!
もちろん、一気に解禁、という感じではないですが、賑わいを見せる空港の様子などから、コロナ前に戻ってきたなあと感慨深い!
今回は、5月末に出演する舞台、バレエ「セントルイス・ブルース」の世界初演を見る、というのが最大の目的です。
アメリカへは何度も行っていますが、中西部へ行くのは初めて。
こういう機会でもないと、なかなか行く事のない場所です。
土地も食べ物も、そこに住む人々も、すべてが未知数で、ワクワクしかありませんでした。
セントルイスへは、直行便はありません。必ずどこかを経由しないと行くことが出来ないところ。
やっぱり、アメリカは広いんだなあ…今回はダラスでトランジットでした。
そして(やっと?)着いたセントルイスはと言えば…一面銀世界!
我々が到着する前日に、シーズン初の大雪が降ったとかで、寒いのなんの!
タクシー乗り場にタクシーは1台も居らず、結局Uberのお世話に。
皆さん、海外ではやっぱりUberは必須アイテムですよ〜

真っ白な世界!

セントルイスと言えば、やはりここ、ゲートウェイアーチ。時間がないなかでの、つかの間の観光でしたので、押さえておきたい名所に行きました。お天気が良かったので、アーチの上まで登って素晴らしい景色を眺めてきました。

ゲートウェイアーチ
観光名所は空港にも写真があります
ここから、コンパートメントと呼ばれる宇宙船のようなゴンドラに乗って、アーチのてっぺんの展望台へ行きます 詳しくは動画を見てね!
乗り込む前 ワクワク!
展望台からの絶景

夜は、いよいよセントルイス・バレエの観劇です。
バレエって、敷居が高いイメージで、私自身も観る機会は少ないです。
でも、セントルイス・バレエを観て、ちょっと驚きました。
何て言うのか、「観る人にやさしい」んです。
バレエですから、体のラインが見えたり、スキルが見えるのはもちろんですが、観ている人に感動を与えてくれる、という部分では、バレエもお芝居もミュージカルも一緒、みんな同じ芸術であるという気持ちにさせてくれました。
芸術監督の堀内元さんは、常々「お客様に喜んでいただけるものを作りたい」と言っておられますが、それがすごく良く伝わってくる舞台でした。

感動を提供し、観る方々に、心に残る “何か”を持って帰っていただく。
ヨーロッパの国立バレエ団などは、伝統の古典バレエが多いのかもしれません。
それも大事だけど、やはりアメリカ、ブロードウェイも経験している元さんがつくる舞台だから、ハングリーさもありつつ、作品の中にあるドラマもしっかり描き、お客様(市民)に寄り添うものにしている。
そしてまたエンタメ性の高い舞台に仕上がっていました。
ヒューヒュー言いながら観劇するお客様にも驚いたけれど、それだけ地域に根付いて、受け入れられている証拠なんでしょうね。

今回は、3つの作品で構成されていて、それぞれのカラーが全く違う。そこも楽しめました。
バランシン、コンテンポラリー、そして世界初演の「セントルイス・ブルース」。
日本で上演されるときは、最初が別のバランシン作品に変わりますが、構成は一緒なので、バレエ初心者でもとっても楽しめると思います。
セントルイス・ブルースの後半、現地で人気のジャスシンガー・デニースが登場するのですが、その迫力の凄まじいこと!
素晴らしい歌声を披露してくれました。感動!

デニースと並ぶと子どものようなワタシ

私は、デニースとはご覧のとおり、キャラクターも違うので、メンバーたちと一緒に、ドラマのなかに溶け込む“シンガー”の役として、舞台に居られたら、と思っています。

NY編
帰ってきました、ニューヨーク!!と言いたいくらいです。

タイムズスクエア

タイムズスクエア近くの、前回と同じホテルを予約しました! どの劇場にも徒歩圏内で行ける、とっても便利なホテルだったので、今回も快適に過ごしました。
NYでは、やっぱり舞台を観ること、そしてリハーサルすることが“任務”です。
まず舞台は、「The Notebook」と「Kimberly Akimbo」を観ました。

もう2作品とも大感動しました! そして俳優たちのレベルの高さを見せつけられました。
どちらの作品にも、メインキャストの中にスィングさんが出演されていたのですけれど、素晴らしかった。
オリジナルキャストと遜色ないのです、ホントに!とにかく、みんな、上手い!
この層の厚いブロードウェイで生き抜いていくこと、役を勝ち取ることって、本当に大変なんだろうなあと思います。
天から降ってくるものを待つのではなく、自分から獲りにいくそのサバイバル精神、ハングリーさがないとやっていけないのだろうなあと感じました。
アーティストがしのぎを削って生きているニューヨークは、やっぱり気持ちを新たにさせてくれるし、奮い立たせてくれる街です。

ここに住む、音楽監督の徳家“Toya”敦さんのご自宅兼スタジオで、リハーサルも行いました。

Toyaさんのご自宅から見える風景 ハドソン川が見えます

NYでリハーサルなんて、ちょっとカッコいいでしょ。
マンハッタンのど真ん中にあるToyaさんのご自宅は、高層マンションなのですが、アーティストがたくさんお住まいです。
それもそのはず、ニューヨーク市には、アーティストであれば家賃を助成してくれる制度があるそうです。
それだけに入居希望者がものすごくたくさん居るそうで、Toyaさんもこのマンションに入居できるまで、10年待ったとのこと。
ここでも、アーティストの多さ、層の厚さに驚きますが、芸術や携わる人を支援するニューヨークならではの、この制度はうらやましいなあ。日本には、役者にはなかなかないですもの。
ふと、10年前にもなりますが、5年間続いた富山のミュージカルシリーズを思い出し、ああいう活動がまた増えていったらいいなと感じたのでした。

人種のるつぼ、活気に満ちた街、ニューヨーク。
今回はあっという間の短い滞在でしたが、パワーをたくさんもらって帰ってきました。
いつか腰を据えて、ゆっくり滞在してみたいなと思う私なのでした!

熱い街・ニューヨーク 寒いけど!

剣 幸

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