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恋文 〜 kohibumi 剣幸からのメッセージ

その知らせは「モスラを待って」本番中に入りました。
どうか間違いであってほしい…祈る気持ちで舞台に臨みましたが、
終演後、知らせは真実だったと知ったのです。

大浦みずき。
私の宝塚時代の同期生。大切な大切な仲間。
天に召されてしまいました。
あまりにも早い彼女の旅立ちに、言葉もありません。

最後に会ったのはこの春、
お父様の阪田寛夫先生のメモリアルステージでの楽屋でした。
ミュージカル「この森で、天使はバスを降りた」で代役を務めることになった私にかけてくれた言葉は、

「あれ、いい役でしょ」。

彼女の舞台への熱意、役に対する深い思い入れを感じました。

「そうだね…」
こう答えることしかできなかった。
私はバトンを渡されたのだと思います。

彼女の踊りや存在感、その素晴らしさは私たちの胸にきっちりと刻まれています。
大きな宝物を残してくれました。

なーちゃん、どうか、ゆっくり休んでください。
あなたの想いはきっと引き継がれていくから。

今まで本当にお疲れ様。そして、ありがとう、なーちゃん。

2009年11月 剣 幸

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